今日見かけた動物たち

 あまり気乗りしなかったが、外に出てみようと思った。
テクテク歩いてると、古い祠を見つけた。
格子戸のガラスがいくつか割れている。
中はどうなっているのかと思い、割れ目から覗いてみたが暗くてよくわからない。
が、ボロボロの「ござ」が中にひいてあり、奥に何か物があるのを確認できた。
格子戸の前にはお供え物と思われる数本の小さなタケノコが置いてあった。

先へ進む。

川に架かっている橋を渡り、向こう岸へ。
そこから川に沿って歩いてみた。
そういえば今日はここまで来る間に犬を見かけてない。
普段なら散歩中の犬によく遇うのだけれど。

少し暗くなり始めた空を見上げると、
上空をツバメ達が遊ぶ様に飛んでいる。
巣立って間もないツバメなのだろうか、と思って見ていると、
さらにその上空にミジンコの様な物が飛んでいるのを見つけた。
それは旅客機だった。
陽が傾いた薄い色の空に飛んでいく旅客機はほとんど透明だった。
飛んでいるツバメに気を取られ再び旅客機を探そうと目を凝らしたが、
もう見つける事ができなかった。

そこから先へ進むと今度は猫がいた。
草むらからヌッと姿を現し少しだけ歩いた後、置物の様に止まってしまった。
その様子を見ていると、
頭上をガクガクとした動きで一匹のコウモリが飛んで行った。
先に進むにつれコウモリの数は増えていった。
俺を撹乱する様に目前を飛んでいく姿を追ってたら目がチカチカしてしまった。

帰り道の空地でも沢山のコウモリが飛んでいた。
空地には雑草の小さな白い花も沢山咲いていた。
夕闇の中、地面から白い花が浮かび上がり、その上を影の様なコウモリ達が飛んでいる光景は印象的で、どこかでこういう絵を見たことがなかった?と少しの間考えたりした。

その後の帰り道は特に動物には遇わなかったと思っていたが
よくよく考えてみると沢山の人間に遇っていた。