バイク・飛行場・地球・月・木星・流れ星

 「四次元デジタル宇宙シアター」の抽選に当たったので国立天文台へ行った。
天文台に行くのは久しぶりだった。
20代の頃、仕事で訪れたことがあったが敷地内に広大な草原があったのを憶えていた。東京でありながら、まるで十勝のような景色だった。

バイクで出かけた。

途中、調布の飛行場に立ち寄った。
待合室で大島や新島、神津島の観光パンフレットを見た。
ここから飛行機で飛べば大島までわずか20分ほどしかかからない。
バイクをここに置いて明日葉の天ぷらを食べに飛んで行きたかった。

昼も過ぎた頃だったので、
ここからほど近い蕎麦屋「地球屋」に行くことにした。
蕎麦も勿論のことながら、
野菜の煮付けや胡麻豆腐、とろろご飯も美味い。

眠くなってきたのでお店の横を流れている野川で昼寝でもしたかったが
天文台へ行く時間になり、向かうことにした。

受付を済ました後、敷地内を散歩。
いい感じの古い建物をいくつか見物。
中でも「アインシュタイン塔」が気に入った。

四次元デジタル宇宙シアター内では特殊なメガネを装着して映像を鑑賞した。
内容的にはイームズの「powers of ten」に近い。
地球から宇宙の果てまで離れて行った。
俺の頭の後ろから星がビュンビュン飛んでくる。
少し乗り物酔いに近い感じになったが面白かった。

上映が終わりロビーで職員の方と話していると
今夜は天文台で月の鑑賞会があると教えてくれた。

時間をつぶし、夜に再び天文台を訪れた。

月に関しての講義を受けた後、真っ暗な敷地内を虫の声を聴きながら移動。
巨大な望遠鏡で月面を見せていただいた。

月面は白く輝いており、いくつものクレーターがくっきり見えた。

その後、場所を変えて木星も見せていただいた。
木星はなんか「スズメバチの巣」のような、ムンクの「叫び」のようなタッチというか、
そういう印象を受けた。

しかし、
月にしても木星にしても俺の肉体は行くことができないが、
望遠鏡で近寄り、今この目で見ていると思うと感慨深いものがあった。

すると、
赤と白の光に包まれ長く尾を引いた大きな流れ星が
シュバシュバシュバと空から落ちてきた。
職員の方に「何で教えてくれなかったんですか!」「願い事をしましたか?」と言われたが、「あっ!」と声を出した瞬間には消えてしまっていた。