ブルーの、イエローの、グリーンの──青藍の、紅蓮の、鈍色の、漆黒の──極彩色の──透明の──とりどりの糸を紡ぎ出す、アコースティック・ギター。
錯雑して絡み合う色の乱麻を断つのは、エレクトリック・ファズギター。
指が、脳の支配を逃れて、自由な響きを探し出す。
ある日の宮下のショーはそんなふうに感じられた。
明日彼が何をしでかすかは、本人もきっと、わからないのではないか。
その目で確かめるよりほかに、私たちは術を知らない。
1970年1月1日、東京生まれ。
ギターを手にしたのは1983年、13歳の夏のこと。ギターはなぜだか最初から弾けた。
中学時代は、HR/HMを徹底的にコピーした。
高校になると、それと平行してジャズに触れるようになった。ケニー・バレルのファーストに衝撃を受けた。黒人の音楽も聴くようになった。
1990年、古風なジャズを演奏する楽団に加入、ギターを担当。
3年以上に渡って、ライヴハウス、レストラン、ホテルなどで演奏を行う。
その後もタキシードを身に着けてのジャズ演奏を行ったが、思うところあって、止すことにした。
2000年頃、機会あり、CANを聴く。
大いに影響を受けて、加茂宙生(b)、久保康展(ds)と共に、MANDOG(マンドッグ)を結成。
当初は宮下が書いた曲を演奏していたが、次第に即興演奏が主体となり、
同時にソロでのパフォーマンスの機会も増えていった。
2001年から2004年にかけては、MOND’RIENと合体して演奏する機会が増え、数々の実験的な活動を行う。
2002年には、ダモ鈴木(ex. CAN)のDAMO SUZUKI’S NETWORKの米国ツアーにリード・ギタリストとして参加。
以降、ダモ鈴木とはたびたび演奏を共にし、今も深い交友関係が続いている。
2004年は、マニ・ノイマイヤー(GURU GURU)の国内ツアーに参加。
同年より、MANDOGは、榎本隆幸(b)、渡邊靖之(ds)とのトリオ編成が主体となり、
2007年までスピード感溢れる演奏を行った。
DAMO’S NETWORKには恒久的に参加しているほか、
GODMAN(河端一、東洋之、田畑満、渡邊靖之、宮下)、
DRUGON(マニ・ノイマイヤー、榎本隆幸、宮下)、
GALAX(ASTRO、東洋之、宮下)などのユニットにおいて、ライヴやリリース活動も行っている。
さまざまなアーティストとのコラボレーション演奏は数を知れない。
2007年より、アコースティック・ギターを採り入れたソロも行うようになる。
西洋音楽のみならず、日本やアジア、中近東などの伝統的な音楽に独自な解釈を与えるなど、リズムやメロディー展開にとらわれない、自由な演奏スタイルを追求している。
2008年現在、宮下はZENI GEVAの田畑満(G)藤掛正隆(Dr)とのベースレス・トリオを結成し自身のメインバンドとして活動を行っている。
この項の文責:信岡勇人(Mond’rien)

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